東日本大震災関連情報 サイトを移動するためのスキップリンクです。 本文へジャンプ このページに関連するメニューへジャンプ このサイトの共通メニューへジャンプ 放射線医学総合研究所 放射線Q&A 交通のご案内 お問い合わせ サイトマップ Engilsh 文字サイズ変更 小さく 標準 大きく ここからサイト内共通メニューです 放医研について 研究領域・活動 情報公開 図書・刊行物 お知らせ・ご案内 現在位置 トップページ お知らせ・ご案内 お知らせ ------ここから本文です--------- 放射線被ばくに関するQ&A 平成23年8月5日(金) 18:30更新 以下の解説は、更新された時点での情報であり、今後東京電力(株)福島第一原子力発電所事故の状況の変化や政策等の変更によって、一部記載と異なる場合があります。予めご了解ください。 目次 1.シーベルトという単位について、改めて教えてください。 2.人工放射線と自然放射線とで、人体への影響に違いがありますか? 3.個人で放射線量を測りたいのですが、測定器の種類によって違いはありますか? 4.庭の放射線量を測りましたが、空間線量率の高い場所がありました。なぜですか? 5.暑くなってきましたが、窓を開けて良いですか?服装や洗濯物の取り扱いについても教えてください。 6.プールに入っても大丈夫ですか? 1.シーベルトという単位について、改めて教えてください。 シーベルトという単位を使う数量はいろいろありますが、共通しているのは放射線の人体への影響の強さを表すと言う事です。以下、実効線量と呼ばれている数量について解説します。 ひと言に放射線と言っても、その種類やエネルギーの強さは様々であり,それによって人体への影響の強さが変わります。また、被ばくの形態が内部被ばくか外部被ばくか、内部被ばくの場合は放射性同位元素の代謝の速さなどによっても変わり、さらに代謝の速さは年齢とともに変わります。このように、放射線被ばくには様々な要因が関係しており、人体への影響を単純に比較することができません。そこで放射線の強さを“人間への影響の強さ”として統一的に表すために作られた単位がシーベルトです。シーベルトで表されているときには、被ばくの状態や放射線の種類などのさまざまな条件にかかわらず、一律に“影響の強さ”として表すことができます。シーベルト数が同じであれば、人体への影響は同じであり、また別々の被ばくの影響を足し算することもできます。 内部被ばくの場合にも、その影響の強さをシーベルトで表します。これは「預託実効線量」と言って、その時に摂取した放射能から受ける一生分(大人は50年、子どもは70歳になるまでの年数)の総線量として計算されます。例えば、ある食物を摂取することによって計算された被ばく線量が50マイクロシーベルトとされた場合、その食物による一生涯での被ばく線量が50マイクロシーベルトと言う事です。毎年50マイクロシーベルト被ばくするとか、毎日50マイクロシーベルト被ばくすると言う事ではありません。放射線の種類については以下の「放射線って何?」をご参照ください。 放射線の単位は何かな?(放射線Q&A:放射線関係) 2.人工放射線と自然放射線とで、人体への影響に違いがありますか? 放射線を出す放射性物質※には、セシウム137やストロンチウム90など、核実験や原子力発電などによって生成される人工放射性物質と、カリウム40やトリウム232など、天然に存在する自然放射性物質があります。人工放射性物質から放出される放射線を人工放射線、自然放射性物質から放出される放射線を自然放射線と言う事がありますが、人工放射線も自然放射線も物理的な放射線の種類としてはアルファ線、ベータ線、ガンマ線などであり、同じものです。そのため、同じ種類、同じエネルギー、同じ量の放射線が人体の同じ部位に当たった場合、人工放射線も自然放射線も影響は同じです。自然放射線は体に良く、人工放射線は体に悪いということはありません。内部被ばくの場合でも人体への影響は、放射性物質の化学的な性質と、放出する放射線の種類やエネルギーによって影響が違ってきますが、“自然”か“人工”かの違いで人体への影響が変わることはありません。 ※この場合、厳密には放射性核種を指します。 3.個人で放射線量を測りたいのですが、測定器の種類によって違いはありますか? 一般用の簡易線量計に多いGM型の測定器では、ガンマ線のエネルギーに対する校正※の問題から高めの値を表示する傾向があり、正確に測定できないことがあります。場所による線量率の大小を比較するおおよその目安程度に考えてください。電離箱式の線量計は正確ですが、感度がやや低くなります。現在問題になっているセシウムによるガンマ線を計測するには、シンチレーション式の測定器が最も適しています。 一方、GM型測定器ではベータ線に対する感度が高いために、ベータ線放出核種による表面汚染の検出に優れています。 ※校正:測定器の狂いや精度を、放射線量が正確に分かっている物質を用いて正すこと。 4.庭の放射線量を測りましたが、空間線量率の高い場所がありました。なぜですか? 風に乗って飛んできた放射性物質が雨などによって地面に落ちるときに、落ち方がまばらだったり、落ちた直後に雨で流されて一箇所に集まったりするため、局所的に放射性物質の濃度が高い場所ができていることがあります。雨水と一緒に流されてきた塵などの溜まりやすい雨どいの下などが、その例です。一般的に、アスファルトなどの道路より、土の表面で放射性物質の濃度が高くなる傾向にあります。また、草や枯れ草の上に落ちた放射性物質はそのまま留まりやすいと言われています。 なお、庭などの土壌が攪拌されていない限り、現在原子力発電所事故によって放出された放射性セシウムのほとんどは、土壌の表面数cm以内に留まっていると考えられています。従って表面の土壌を除去すると、庭の空間線量率をある程度下げることができます。ただし、ガンマ線は庭の外からも届くため、庭だけを処置しても空間の放射線量が下がらない場合もあります。 5.暑くなってきましたが、窓を開けても大丈夫でしょうか?服装や洗濯物の取り扱いについても教えてください。 3月には東電福島第一原子力発電所から放射性物質の放出が多く有り、気流に乗って流れてきていました。そのため一部の地域では窓を閉め、換気扇を止めるように指導がなされていました。現在(8月5日現在)では、原発からの大気中への新たな放射性物質の放出は、仮にあってもごく微量です(東京電力(株)は、6月20から28日間の放出は3月15日の放出の200万分の一程度と発表しています)。 現在の空間線量率が高い原因は、空気中に放射性物質が多いためではなく、地面などに沈着した放射性セシウムが放射線を出しているからです。このセシウムは土に強く吸着されているため、再び空気中に漂い出てくることはほとんどありません。従って、窓を開けても大丈夫ですし、エアコン、換気扇も使用して結構です。 同じ理由で長袖、長ズボン、マスクも現在の状況では必要ありません。洗濯物も外に干して大丈夫です。 ただし、万が一、原子力発電所からの放出がまた増えてしまった場合に備えて、情報に気をつけてください。 6.プールに入っても大丈夫ですか? 暫定基準以下の水を使用しているプールなら心配する必要は無いでしょう。現在(8月5日現在)ではプールに使用する上水に含まれる放射性物質は検出限界以下となっています。屋外のプールなどで、土などがプールの底に落ちているのが気になるかもしれませんが、放射性セシウムは土などに強く付着しており、水中に溶けだしてくることは、あっても極めて微量です。なお、水には放射線の遮蔽効果があります(セシウム137のガンマ線は8.2cmの水を通ると約半分になります)。 このページの評価・感想をお聞かせください。 とても役に立った 少し役に立った あまり役に立たなかった まったく役に立たなかった -----本文の終わりです------------- ここからこのページに関連するメニューです(ローカルナビby mk_loc_nav) お知らせ・ご案内 プレスリリース 動画ニュース イベント情報 採用情報 調達情報 研修生募集 見学のご案内 共同利用研究募集 原発事故対応 プレスリリース モニタリングポストの指示値について 放医研紹介動画こちらから 周辺住民線量評価システム 寄付金等の取り扱いについて 5分でわかる!放医研 ページの先頭へ戻る ここからフッターメニューです 放医研について 放射線医学総合研究所とは? ごあいさつ 研究所概要 基本理念と行動規範 組織図 役員一覧 国際交流 5分でわかる放医研(別ウィンドウ) 交通のご案内 沿革 お問い合わせ 研究領域・活動 研究部門 共同利用研究:HIMAC 成果報告 論文・各種データベース 放射線 Q&A 研究倫理審査委員会(別ウィンドウ) 公正な研究活動 図書・刊行物 刊行物・パンフレット 図書室利用案内 情報公開 情報公開請求手続きについて 組織関連の情報 業務関連の情報 契約方法関連の情報 財務関連の情報 評価関連の情報 監査関連の情報 運営関連の情報 寄付金のお願い 個人情報関連の情報 社会貢献関連の情報 利益相反マネージメントポリシー 産学官連携 お知らせ・ご案内 プレスリリース 動画ニュース イベント情報 採用情報 調達情報 研修生募集 見学のご案内 共同利用研究募集 HIMACマシンタイム募集(研究領域・活動) ここからフッターメニューです サイトのご利用にあたって 個人情報の取り扱いについて 関連リンク 独立行政法人 放射線医学総合研究所 Copyright (c) 2010 National Institute of Radiological Sciences.